認知症看護一コマ
朝、私がゴロゴロとワゴンを運んでエレベーターに乗ろうとしたら、
「一緒に乗せてくれ。」と現れたAさん。
「家帰りたいねん。下へ降りたいねん。頼むわ。」
穏やかに微笑む→だめ
仕事中やからさ→だめ
私上に行くんですよ?→だめ
これ下には行かないやつなんです→だめ
私も行き方わかんない→だめ
向こうに聞きに行こう→だめ
荷物は?→だめ
朝ごはん美味しかったですか?→だめ
寒くない?→だめ
あかんわこれ壊れてる→ほなあんたも乗れんやろ→ごもっとも。
だんだんヒートアップ!
無理矢理乗ってきてなかなかのパワー^^;
大きな声に気づいて夜勤スタッフが数人わらわら。
それに対してまたヒートアップ。
引きずり下ろすのも違うしなーって思ってたら
役職知らんけど偉い人(←おい笑)が来て、
時計見ながら「今まだ9時なってないから、玄関開いてないですわ。9時なってからにしましょ。」
→◎こうかてきめん。
時間という具体的な数字が良かったのかな?
偉い人っぽいオーラのある人ではないし
関係性もそこまでなはず。
やはり内容が評価されてたっぽかった。
あ、そうかってスッと納得してくれてた。
そして多分9時にはもう忘れてた。
ちょっとのことやけど、
このちょっとの工夫の繰り返し。
認知症看護はきっと、楽しんだもん勝ち!
今日の正解が明日も正解とは限らないし、
今日の間違いが明日の正解かもしれない。
勉強になりました^ ^
オワリ。